AOYAMA STUDIO

AOYAMA STUDIO

港区の青山通りに面した店舗やオフィスが入居する複合ビルの2Fに、期間限定の施設として計画されたAOYAMA STUDIOは、”感性との出会い”をテーマとしたクリエイティブやアートに特化したレンタルスペースです。

OAフロアに蛍光灯照明という典型的なオフィス仕様の区画に、Studio 164 およびStudio 239と名付けられた2つのレンタルスペース、各スペスーのバックヤードおよび共用のラウンジを計画しました。

2つのレンタルスペースはアート展示などの利用を想定しているため、オフィス仕様の既存の天井高では十分ではありませんでした。そのため既存の天井は一部を除き撤去しRC造の躯体を現しにすることで天井高を確保しています。一方で、まだ使用に耐えられるタイルカーペットはそのほとんどを残す方針としました。

一般的に空間デザインとして魅力的なものを目指すのであれば、タイルカーペットを除去し別の仕上材を貼る方が良いと思います。また、多くの場合そのような対応がなされるはずです。しかし、まだ使えるタイルカーペットを剥がし廃棄するということは不要な廃材を生み出し環境負荷を増やすことにも繋がります。ただ、タイルカーペットで一面覆われた空間は魅力に乏しい状況です。

そこで、遮音性能を必要としない間仕切り壁は単管パイプとラーチ合板で仕上げたり、柱周りの床にラワン合板を貼るなど随所に存在感を放つ素材を用いることで、タイルカーペットを用いつつもかつてのオフィスとは似て非なる魅力的な空間に仕上げました。